効率のいい独学とは?押さえるべきポイント3選
資格取得、就職試験など日常生活で勉強することは欠かすことができません。資格取得のために学校へ通ったり、高額な教材を買ったりと必要に応じて選択しますが、大半の方は独学で勉強されるのが多いのではないでしょうか。
独学では効率よく勉強が進まなかったり、継続できずに悩む方も多いことでしょう。
そこで今回は独学で成果を出すためのポイントについて解説します。
【独学のメリット】
自分のペースで学べる
人によって個人差があるように、理解の速さや順序は違います。一週間で覚える人もいれば、半年かかって覚える人もいます。たしかに速く覚えたほうが理想的で優秀な人と思われますが、それよりもよく理解している方が大切です。
自分で考えるクセがつく
わからないところがあった時、いつでも先生に聞き、答えを手に入れられる環境がある方がいいと思う人は多いのではないでしょうか。しかし、独学の世界では、聞くという事自体できないので、自分で考える必要性が高く、そのため自分で考える力を身につけることができます。
好きな場所・時間・何を勉強するかの自由度が高い
学校が終わってからの学習塾や、仕事が終わってからの資格勉強など、その人によっては、学習に使える時間は違います。自分の理解度に応じて、教育のペースを調整してくれるわけではありませんし、その点、独学では、仕事終わりに図書館で勉強することや、休憩時間に読書をしたり、通勤電車で耳学をしたりと、選択の幅が広がります。
【効率のいい勉強法】
時間帯別勉強法
起床から3時間は、脳の集中力が高いと言われています。睡眠によって頭の中は整理整頓され、記憶力・想像力・発想力が高まる勉強のゴールデンタイムと言えるでしょう。復習やインプットに最適な勉強法です。
スキマ時間勉強法
現代人の多くは多忙であり、まとまった勉強時間を作ることが難しい人が多いです。
スキマ時間が、いつできるか予測も難しいので、参考書など必要な教材を持ち歩くことが大切になってきます。短時間のスキマ時間を有効活用するには、じっくりと読んだり書く時間はないので、軽く目を通し悩んだり、考えすぎない程度にしましょう。
ちなみに、パナソニック株式会社の調査によると、日本人の無駄なスキマ時間は、1日1時間9分あるようで、一週間で8時間ほどの時間になります。
ストップウォッチ勉強法
その名のとおり、ストップウォッチで時間を計測しながら勉強する方法です。
東京大学薬学部を卒業し、現在はタレントとして活躍されている木村美紀さんが、受験勉強で実際に活用されていた勉強法です。
- 制限時間を決めて勉強を進めることで、効率が上がる
- 1日に勉強時間を記録することによって、努力の成果を視覚化できる
- すぐに始めることができる
これらのメリットがあります。
ストップウォッチがなくても、スマートフォンでもできますね。
音読勉強法
今日は勉強を頑張ると思っていても、仕事の疲れなどで「今日はやる気が出ないから辞めておこう」と思うことはあります。そんなとき、オススメするのが「音読勉強法」になります。不思議なもので、疲れていても学習内容を声に出して音読することで、脳に刺激が与えられ、やる気が出てきます。参考書などを読む場合でも音読することで、長期的に記憶されます。
ミニマム勉強法
仕事の関係で、短期間で資格を取得しなければならないときなどに、オススメするのが、この「ミニマム勉強法」です。
ミニマム勉強法のポイントは以下の3点になります。
- 問題集は一冊のみ使用する
- 解答を読んでから問題を解く
- テキストは必要な箇所だけ読む
資格の種類によって出題される幅が広く、短期間で覚えるのが困難な場合があります。
分厚い参考書や問題集を見たときに、モチベーションが下がってしまいます。
そして、「ミニマム勉強法」を活用し、問題を解いていく際に、以下の3つで問題につけていきます。
- 問題を見ただけで解けた場合~⚫
- 解答を見たので、次から解ける場合~⚫
- 解答を見ないと解けなかった場合~⚪
このように印をつけていきながら、⚪の問題を繰り返し解いていきます。そして、自分で問題を解くことができたら、⚫に塗りつぶしていきます。
同時に、解答を見ないと解けない問題も、参考書を見ながら理解を深めていきましょう。
そうしていくことで、短期間しか勉強時間を確保できなくても、一冊の問題集を効率的に覚えることができます。
ライトナーシステム勉強法
ライトナーシステム勉強法は、分散学習勉強法のなかの一つです。
ドイツのセバスチャン・ライトナー氏が作り出したと言われており、単語を効率的に覚えるのに適しているという特徴があります。
ライトナーシステム勉強法では、使用するものがあります。
- 1~5の番号を振った5つの箱
- 覚えたい単語を書いたカード
この2つを、まず用意しましょう。
それでは手順になります。
- 単語カードを確認し、間違えた問題は1の箱へ、正解した問題を2の箱へ入れる
- 2の箱に入っている単語カードを復習
- 再度、正解したら3の箱へ入れる
- 逆に間違えた問題は4の箱へ入れる
このように繰り返していきます。
1の箱に入っているのは間違えやすく、5の箱に近づくごとに正解率が高いという傾向がわかります。
これらを繰り返していくことはもちろんなのですが、押さえておきたいポイントがあります。それは、箱によって復習の間隔を変えるということです。
1の箱は間違えやすい傾向にあるので毎日、逆に5の箱は正解率が高い傾向にあるので、週に1回復習するなどの間隔を作ることで、効率的に理解を深めることができます。
アクティブリコール勉強法
アクティブリコール勉強法は、ライトナーシステム勉強法と併用することで、より高い学習効果を得ることができます。
実践方法は
- 暗記したい問題集や参考書を、ひととおり読んでおく
- 読んだ文章を参考にしながら、問題を作る
- 自分で作った問題を、実際に解いていく
- 解き終えたら、答え合わせする
- 間違えた箇所を、参考書などで確認する
- 2~5を繰り返していきます
一度読んだ本を、再度読むという作業は効率が悪く、アクティブリコール勉強法を使うことで、自分で作った問題を解いていく形になるので、苦手な箇所をすぐに確認し復習することができます。
自分で問題を作ることに時間を必要としますが、記憶の定着が格段に上がる方法です。
インターリービング勉強法
インターリービング勉強法は、分散学習勉強法のひとつです。
同時進行で関連分野を勉強していく方法です。
例として、英会話のリスニングをしながらライティング学習をするといったように、同時進行で複数のスキルを身につけるときに役立つという特徴があります。
【独学のポイント】
全体的な学習内容を把握する
いきなり、参考書を最初から覚えようとするのではなく、資格取得の参考書であれば、目次を確認し全体像を理解するところから始めてみましょう。
全体像を理解することで、得るべき知識がどの部分に当てはまるのか、各項目の関係性をつかめるので理解しやすくなります。
自分に合った勉強法なのかを判断する
誰にでもオススメできる勉強法であっても、それが自分に適しているとはいえない場合があります。自分で合っていないと感じた場合は、やめる選択をしましょう。
必ず自分に合った勉強法があるのでいろいろと試してみましょう。
本は繰り返し読む
一回読んだだけで理解することができれば理想的ですが、それができるのは少数です。
複数回読むことで、本の内容が記憶に残りやすくなります。また、重要な内容が頭に入ってくるようになります。
睡眠時間を削らない
睡眠時間を確保するには、生活リズムを整えなければなりません。
睡眠時間がバラバラだと、毎日寝不足状態になり、勉強に集中することは難しくなります。規則正しい生活を送り、集中力・記憶力・モチベーションを高めていきましょう。
【まとめ】
この記事を読むことで、独学に対するイメージは変わったのではないでしょうか。自分に合った勉強法を知ることで、時間のムダを減らしながら効率的に行うことができます。今日から、自分にあった勉強法を実践していってください。どんどんスキルアップして活躍していくことを願っています。